アニメ

七つの海のティコ:第23話「さようなら永遠に! ティコの死」レビュー

氷山の下の空洞ではヒカリクジラの骨が大量に発見された。スコットは伝説の生物が実在したことを喜ぶが、ルコントはただ呆然とする。トロンチウムを作りだす生きたヒカリクジラを捕獲することが、ほとんど不可能だとわかったためだ。その結果に焦ったGMCのゴロワは、せめて骨だけでも回収しようと氷山を壊し始める。しかしこの海域には、巨大な氷山の一群が接近しており、スクイドボールに閉じこめられたアルの危機に、ティコが向かうのだが……。(bandai visual)

タイトルバレだ…。ともあれ、小学生の頃にリアルタイムで見ていた記憶も鮮明な回。

後をつけていたルコント先生が壊れた。スコットさんは大感激だったけど、ルコント先生は生きてるヒカリクジラじゃないとダメなのね。

そして安定のゴロワさんが大雑把な解決案を提示。何か成果出さないとあの上司怖そうだもんね…。しかし案の定裏目に出て、氷山に挟まれピンチ!海の男アルはスクイドボールで救出作戦を敢行!

なんとかGMCの船は脱出できましたが、スクイドボールが氷河に挟まって出られない。しかも船体が歪んでハッチが開かない。ペペロンチーノ号も早く逃げないと氷河に挟まれて全滅という局面で、俺を置いていけ発言をするアルに惚れた。このアニメってちらちら命の選択みたいなシーンがあって面白い。

そして救出に向かうティコ。体当たりでスクイドボールを氷河から出そうとしますが、どんどん身体に傷を負っていく。そして遂にスクイドボールを救出するも、力尽きて海の底へ。

このハラハラドキドキから、ティコが傷を負っていく悲痛なシーン、そしてゆっくりと沈んでいくティコを為すすべなく見送る一連のシーンはとても切なくて、すごい。これまでも命が危ないシーンがいっぱいあったけど、空気感が全然違います。

悪いのはGMCの船だけど、これアルも辛いだろうなあ。トーマス君も、お父さんたちがやったことって考えると辛い。スコットも船長としてクルーの命を守れなかったのが辛い。こんな中で、シェリルさん、ジェームズさんがどう動くのかが面白いところですね。

 

===今日の寝かしつけソング===

Twinkle Talk:篠塚満由美

七つの海のティコ:第22話「氷の迷宮! 埋もれたままの時間」レビュー

数々の危機を乗り越えて、スコットたちは目的の氷山に到着した。そして光の秘密が氷の下にあると気づき、海底からの調査を進めることにする。ひと足先に北極海に来ていたGMCの調査船スコーピオⅡ号では、ルコント自らが潜水艇に乗り、スコットたちを追跡するのだった。やがてスコットたちは氷山の中に入る亀裂を発見し、その奥にある氷河期の空気と氷を閉じこめた空洞にたどり着く。 -bandai visual

危機感迫る前回でしたが、あっさりスコーピオ号に助けてもらってました。無視するほどには冷酷ではないゴロワさん。

そして久しぶりに爽快だったのがルコント先生に対するアルの鉄拳制裁「これはスコットのファイルを盗んだ分だ!」。スコットはルコントが指示したわけじゃないから良しみたいな感じでしたけど、ファイルをすぐ返すとかしなかったのはどうなんだ…子どもも預けてるんだし…。そしてそうしたスコットの紳士な対応でルコント先生涙目。

そして遂にヒカリクジラの痕跡を発見!22話もかかった。長かった。氷河期の空気ってどんな感じなんだろう。何故かナウシカ漫画版でヒドラが「ここの空気は甘いが強い」って言ってたシーンを思い出す。

安定のルコント博士はスコットさんをこっそり尾行。株がどんどん下がっていく…。

次回はリアルタイムで見ていた記憶も鮮明な伝説回。

 

===今日の寝かしつけソング===

Just Breathe:kylee

七つの海のティコ:第21話「光る氷山! 北極海のオーロラ伝説」レビュー

北極海のとある岬に着いたナナミたちは、突然イヌイットの老人からソリ犬をけしかけられる。老人はGMCに家宝のヒカリクジラのヒゲを奪われたため、ナナミたちをその仲間だと勘違いしたのだった。スコットは老人にヒカリクジラの骨を見せ、お互いの誤解がとける。スコットの熱意に感心した老人は、光る氷山の秘密を教えてくれた。ナナミたちは老人の孫トゥピアの案内で、目的の氷山を目指す。 – bandai visual

トゥピアかわいいよ回。女の子ですなー。しかしおじいちゃんはいきなり襲いかかってきて怖すぎ。どう見てもスコットたちはGMC関係ではないだろう。

そんなおじいちゃんもスコットの熱意に感銘。憂いのある池田秀一ボイスの本領発揮です。物語もヒカリクジラにかなり近づいてきた感じ。

そして最後はゴロワさんダイナマイト使って大暴れ!やっぱりゴロワはこうでないと。日和ったゴロワなんて見たくない!こういう分かりやすい悪役はいいですね。

落水の危機で今回は終了。次回はヒカリクジラ発見?

 

===今日の寝かしつけソング===

マジカントのテーマ:田中宏和

七つの海のティコ:第20話「ジュニアはナナミがきらいなの!?」レビュー

グリーンランドでドック入りしたペペロンチーノ号は、北極海を渡るための念入りな改造が加えられていた。その間ナナミは、ジュニアと打ちとけようとして毎日海へ泳ぎに出ていた。しかしジュニアは、母のティコと仲が良いナナミにやきもちを焼き、なかなか心を開いてくれない。ある日、ジュニアとふたりで海底の沈没船に潜ったナナミは、ちょっとしたミスから、船内に閉じこめられてしまう。

シェリル父から防寒着をもらって、海もだいぶ寒そうになってきました。今回はナナミとジュニアの交流回。

なかなか打ち解けられないナナミとジュニア。まあ母親と形が全然違うし、当然か。というかナナミがジュニアにとってどう映ってるのか。姉とかかなあ。

焼きもちって人間以外の動物にもあるのかな。群れの上下関係とか、生存のために優先度主張するとかの形とかだったらありそう。猫飼ってると、なんかそういう感情はありそうだって思うときがありますが、あくまで人間が解釈しての評価だから、彼ら的にはちょっと違うかも。

そんなこんなで沈没船に閉じ込められるナナミ。ティコが来てくれて良かった…。旅は特に進展はなし。

 

===今日の寝かしつけソング===

すべての人の魂の詩:目黒将司

残響のテロルを今頃ながら見終わったのでレビュー

撮ったまま放置していた残響のテロルを見終わりました。いやはや、もっと早く見れば良かった。見始めたら一気見でした。

残響のテロル 1(通常版) [DVD]

 

かなり面白かった

感想としては、ひとこと「面白かった」。ストーリーとしてもよくまとまっているし、最終回で「きちんと」終わらせているところがとても良かった。最近は続編制作のためなのか変な余韻を残そうとするアニメが多いような気がしますが、それがなかった。見終わった後の静けさがとても心地いい作品でした。

作品が扱う要素としては、けっこう古典的なものの組み合わせ。核爆弾とかデザイナーズ・チャイルドとか。真新しい要素は特にありませんでしたが、それぞれが上手く組み合わさっていて違和感はなし

ちょっと物足りなさを感じたのは、1~3話あたりに多かった情緒的な演出が話が進んでいくに従って薄れていったこと。テロ計画が淡々と進んでいく過程にもう少し盛り込んで欲しかったなあ。

あとはリサとお母さんの関係。家出しちゃってから全然触れられないのでそのあたりの決着を見たかった。

安定感のあるスタッフ

監督は渡辺信一郎、音楽は菅野よう子とカウボーイビバップコンビが自分にとってはかなりツボでした。OPとEDもかっこいいと思ったら、作曲は菅野よう子だったのね。

また作画が崩れるということもなく、安心して見られます。個人的にはここがかなり重要。

あと主人公の一人を演じてる、石川界人さんが良かった。ガルガンティアで知った方ですが、落ち着きのあるいい声でキャラクターにもしっくり合ってます。まだ21歳とのことですが、これからが楽しみ。ああ、ハイキューの飛雄君も彼なのか。

まとめ

話数も全11話とコンパクトなので、忙しい人にもオススメ。中年刑事が活躍するので、おっさん好きにもオススメです。

 

===今日の寝かしつけソング===

Aimer:誰か、海を。