まったく誰得なランキングですが、自分にとっての新居昭乃さんを振り返ってみる意味で考えてみる。
ちなみに初めて新居昭乃ソングを聞いたのは、小学生の頃に見た「マクロスプラス」のVoices。子どもながらに神秘的だなあとか、お祈りの歌みたいだという印象でした。それから早20年近く。群雄割拠なアニソン界で今でもアニメの主題歌歌えるというのがすごい。
ちなみにファンクラブにも入ってます。最近はライブになかなか行けないけど、主に関西で参加。
5位:スプートニク
SF的な側面を持つ歌。宇宙と地球(そしてあの世とこの世)に隔てられた二匹(二人)がとても切ない。詩からは恋人や兄弟、友達など離れ離れになるいろんなシチュエーションが想像できます。戦争とか、理不尽な別離みないなこともちょっと感じさせる。
余談ですが、スプートニク1号ってとてもシンプルでかわいい形。でも発射から約2ヶ月後に大気圏に再突入して消滅してます。ちなみにライカが乗ったのは2号。
4位:Flower
正直シチュエーションが良く分からないんだけど、流れるような曲調に乗って幻想的な詩がふわふわとしたイメージを想起させる感じが好き。
でも改めて詩を読んでみると、なんだかとても寂しそう。色々思い悩んで、その果てに色々失って、それでも何かに拘泥せざるを得ない、そんな感じ。
3位:仔猫の心臓
衰弱した子猫を拾った子どもたち。必死に回復を願って集まっている歌、なんですがなんだかちょっと怖い歌。夕暮れ時、薄闇が広がる時間帯ということでOMATSURIにも通じるちょっと不思議空間を感じます。曲調はとても明るいんだけど。
『いつもは騒がしい団地の廊下 夕日が照らしてる(仔猫の心臓:新居昭乃)』のくだりが特に怖い。静かに子供達が祈ってるというシーンなんだろうけど、ほんとにそれだけなのかと何故か不安になってしまう。
というグラグラする感じの中毒性が高いので何度も聞いてしまう「仔猫の心臓」。
2位:At Eden
とても優しい。上で挙げた曲の詩よりもシンプルで情景がスッと想起させられる。曲調も滑らかで、「ポーリーヌ、ポーリーヌ」にも通じる感じ。でも詩はやっぱり切ない。自分ではない自分、言葉を発せられない自分など、抑圧されたイメージがチラチラと見える。
1位:人間の子供
「人間の子供」が一番好きです。許される、救いの歌。助けに来てくれるのが一体誰なのか、そもそも生き物なのか、何かの概念なのかはよく分からない。でもこの存在は自分をありのままに見てくれて、そしてそれを許して、助けてくれる。
他の楽曲と比較してみると、「人間の子供」はちょっと異質。何かしらの苦しみだけではなく、救われる未来が見える。ちょっとしんどい時、なんともならない時によく聞きます。
という感じ。ちょっと古めのが多い。最近の曲もよく聞くけど、「そらの庭」や「降るプラチナ」の頃の苦悩感がちょっと薄らいでる感じがするので自分の中で聞き方に線引きをしている感じがあります。昔の曲はちょっとドシンと構えないとダメだ、みたいな。
最近は子どものこともあってなかなか新居さんの行けないなぁ。ピアノ・ツアーもいいんですが、ライブのすごい攻めのアレンジが好き。しばらくやってない気がするけど、次は新しいアルバム出ないとないのかな。
===今日の寝かしつけソング===
蜜の夜明け:新居昭乃