【真珠腫性中耳炎治療記:5】手術当日~翌朝。いざ真珠腫の除去

いよいよ手術当日

昨晩から絶食。水分だけは取っておくように言われたので特に空腹感はなし。その水分も午前10時で終了。手術はお昼13時からスタートの予定。

正午ぐらいからキツキツの加圧ストッキング(エコノミークラス症候群予防)を履き、手術着に着替えて待機。手術着に替えると途端に病人っぽくなる。

と、準備万端だったのだけどなかなか呼ばれない。どうも前の手術が押している模様。高まる緊張感

やっと呼ばれて手術室へ

1時間位経過した後、やっと呼ばれて手術室へ。高まり続ける緊張感。身体は元気なので徒歩で行く。帰りはベッドらしい。

手術室の前で妻と別れて(今生の別れにならなければ良いが…)、ひんやりとした空気の手術室へ入る。最初のゲートみたいなところで「名前を言え!」と「今日はどこを手術するんだ?」と本人確認され、いざ手術台へ。

4人の看護師さんにあれよあれよと言う間に毛布をかけられたと思ったら、手術着を脱がされる。裸にされ、これでもう逃げ出すことはできぬな…社会的に…と考えているうちに点滴が入る。ちょっと痛い。

右上の方で執刀する先生と補佐の先生が何やら話しているのが聞こえる。「こう入ってこうアプローチ…」と言っていたので、私の真珠腫攻略ルートの共有だろうか。

「じゃあ麻酔をかけるので少しずつ眠くなりますよ」という看護師さん。するとだんだん視界の端っこからモワンモワンしてきて記憶が途切れる。寿限無がどこまで言えるか試そうかと思っていたのに、寿限無を始める前に終わった。

目覚めると身体が熱い

次の瞬間、「手術終了しましたよー」とあっという間に目が覚める。ほんと一瞬のことなんだなあと感慨に耽っていると、執刀医の先生から「もう1回手術しますからね」と無慈悲な言葉。ジーザス…。

そこから病室までは半分朦朧としたまま運ばれる。しかし身体の節々が痛い。特に腕と腰。そして熱い。とにかく熱い。熱を計ると38度くらい。あれか、炎症性サイトカインってやつか!

病室についてからは、水を飲むのはNG、身体を起こすのもNGというつらい4時間を過ごす。寝たり起きたりを繰り返しながら、だんだん頭がクリアになってくると、膀胱まで挿さったカテーテルが気になってくる。ちょっと痛い。手術をした耳周りは不思議と痛くない。

やがてうがいはOKとなり、水を飲むのもOKになる。喉がとても渇いていたはずだけど、身体の方が拒否してたくさん飲めない。熱は相変わらず38度前後。巨大な氷枕を持ってきてもらったらだいぶ楽になる。カテーテルは相変わらずちょっと痛い。

カテーテルを抜く

寝たり起きたりを繰り返し、いつの間にか朝。熱がちょっと下がって微熱くらいになる。

ゴロゴロしていると、もう自分でトイレに行けるだろうということでカテーテルを抜いてくれることに。抜くのは2~3秒くらいだったと思うけど、まあこれが痛いこと。痛みで恥ずかしさどころではない。「グギギ」という悲鳴が出た。

トイレにいっておしっこをしようとすると、さっきの激痛が再来。ゆっくり出せば痛くないのでは…と思うも関係なかった。結局痛みに立ち向かって普通に出してしまうのが早いことに気付く。

 

 

しかし身体につながるのが点滴だけになってだいぶ身軽になる。

朝食は粥。1/3くらい食べて、痛み止めを飲む。今のところ手術した場所もそこまで痛まない。

 


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