映画レビュー

映画レビュー「47RONIN」はなんかよく分からないスペクタクル映画

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huluに来てたので視聴。パッケージ絵かっこいいな。左上のキャラはパッケ詐欺な気がするが。

洋ゲーみたいな日本観

一応下敷きとなっているのは赤穂浪士。というわけで日本が舞台なわけですが、デザインがかなり独特。日本鎧なんかもほとんど原型とどめてないし、建物やなんかもどちらかと言うと中国的なダイナミックなデザイン。

ラストサムライ的な感じで見始めると、ずっこけます。なんというか雰囲気的に洋ゲーみたいな日本。ただそうした世界観がダメなわけじゃなくて、受け入れてしまえばいい感じ。

笑いどころ多数

クリーチャーに変化する菊地凛子。超治安が悪い出島。異形の者の修行を受けるキアヌ・リーブス。討ち入りは城攻め。ありとあらゆる箇所で笑いどころ多数。なんというか、完全にファンタジー映画だわ。テレビでやってたら見るかな、という感じ。

しかしキアヌ・リーブスはかっこいい

しかしキアヌ・リーブスはかっこいい。ほんとイケメンだなあ。吹き替えの森川さんもぴったり。

ただこの映画の場合はキアヌがとても真面目に演じてる感がすごいので、世界観とのギャップもすごい。笑わせにきてるのに、笑ってはいけない雰囲気。

 

というわけで、なんとも微妙な47RONIN。いっそファンタジーなサブタイトルとかつけてしまって、赤穂浪士はあくまで下敷きですというアピールをしたほうが良かったんじゃなかろうか。

でも色々笑えるので、休日にのんびりという人にはオススメです。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。

スタローン&シュワルツェネッガーの「大脱出」は肉体派の脱出エンタテイメント!

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パッケージビジュアルからひときわインパクトの強い映画、大脱出。このビジュアルだけで視聴決定です。以下レビュー、ネタバレあり。

メインはちょっと知的なスタローン

基本的にはスタローンの映画。シュワルツネッガーはサポート役。そして今回のスタローンは脳筋ではなく、本も書いちゃうほどの知的な筋肉。配役はセキュリティ・コンサル会社の敏腕調査員。

そんなスタローンの仕事は、わざと刑務所に収監され、脱出してみせること。言わば刑務所の抜き打ち調査員。そんな彼が今回挑むのは、極悪犯罪者のみを収監する非公式刑務所。しかしどうも様子がおかしい…。そこで収監されているシュワルツネッガーに出会うスタローン。二人の脱出が始まる、という感じ。

筋肉大活躍。でも爽快感が足りない。

さすがに刑務所が舞台なので、そこまで派手なアクションはなし。銃火器も当然使えない。ただ例によって潜ったり登ったり、壊したりと分厚い筋肉は大活躍。

ただ大爆発とかがあんまりないので、彼らの出演する他作品のような爽快感があまりない。シュワルツネッガーも後半見せ場があるけど、ほんのちょっと。パトレイバー2でイングラムが活躍する時間以上に少ない。ただ他ではあまり見られないちょっとひょうきんな二人が見られるので、そのあたりが救いだろうか。

お話としては筋が通っているので、特に引っかかったりもせず見られます。ハズレではないので、ちょっと時間がある時にというシーンにぴったりの映画でした。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。

「おおかみこどもの雨と雪」は完全に育児映画だった

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遅ばせながら、細田監督の「おおかみこどもの雨と雪」を見ました。レビューを残すとする。

これ完全に育児あるある映画

二人が大学で出会って、同棲するまでの流れは微笑ましてくてニヤニヤ。しかし子育て開始からは完全に育児あるある映画へと変貌。

目を離した隙に部屋がぐちゃぐちゃ、うるさくして隣人に怒られる、変なもの食べると、そこには我が家の日常が。しかも狼に変身するとかなんというハードモード。

うちはまだ2歳なので、小学校以降はまだ実感湧かない部分が多いけど、こんな感じのことがあるのかと想像。まだまだしんどそうだ。幼児の頃の性格が成長するにしたがって変わっていくなんてのもあるんだろうなあ。

メインテーマは…なんだろう

映画にはいろんな要素が詰まってるけど、メインテーマは何だろう。シングルマザーの育児、田舎暮らし、自然保護、狼、特徴がある子どもたちの成長と盛りだくさん。ちょっと盛り込みすぎてどれを推したいのかちょっと分かりにくい。

子どもの成長がメインなら、いろんな人との絡みをもっと増やして、雨と雪が普通の人間と触れ合う中でどう変わっていくのかとかを見たかった。

あと行政が児童虐待を疑って家庭訪問しに来るシーンとか、予防接種してないとかあったけど、そういうリアリティ混ぜるんなら小学生がいなくなるとかの大問題もどうフォローしたのかとかもちょっと欲しい。

ひとつひとつは丁寧に描かれてて好感

一方でシーンひとつひとつは丁寧に描かれてていい感じ。背景も綺麗だし(相変わらずキャラクターと背景の浮きが激しいけど)、静止画で切り取っても絵になるのが多い。

声優も宮崎あおいさんをはじめ、味気ないと言ってしまえばそうなんだけど、全体的に落ち着いてていい感じ。林原さんはチラッとだけど、やっぱ迫力が違うわ。絵と声が完全に融合したキャラクターになっとる。

先にも述べたけど、テーマがちょっとたくさんあるのが残念。もうちょっと絞り込んであったらぐっとのめり込めた気がする。全体的には面白いけど。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。

===今日の寝かしつけソング===

ガーネット:奥華子

「イングリッシュ・ペイシェント」はひたすら長くてしんどかった。レビューです。

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有名すぎて見るのをためらってた映画を見ようシリーズ。「イングリッシュ・ペイシェント」を見ました。以下レビュー。ネタバレあり。

長ぇ、とにかく長ぇ…

映画は火傷を負った主人公が過去の記憶をひたすら追憶し、現在と過去がクロスオーバーしながら話が進むスタイル。舞台は第2時世界大戦終盤のアフリカ。

しかしこれひたすら長い。160分ひたすらおっさんのラブロマンス(不倫)の回想。しんみりした感じが延々続く。途中休憩入れること5回。私には早すぎる内容なのか。

なぜか思い出したのは昔見てたアニメ、モンタナ・ジョーンズ。100万ドルでも愛は買えないのだ。

見所は妻を取られた男の飛行機ダイレクトアタック

一番白熱のシーンは、妻をNTRされた夫が妻を巻き添えに主人公へ飛行機ダイレクトアタックするシーン。ズガーン。しかし想いは果たせず死亡。なんだこりゃ。

あとはスパイが捕まって拷問されるシーンと不発弾を処理するシーン。この映画の見所とはちょっと違う気がしますが、まあこんなところです。

なんか女性が聖堂の中をピョンピョン飛ぶシーンもありましたが、よく分からなかった。これがロマンチックなのか。

私には早かったようだ…

というわけで自分にはちょっとよく分からなかった映画でした。あ、でもジュリエット・ビノシュはかわいかった。健康的でいいのう。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。

===今日の寝かしつけソング===

まつりうた:林原めぐみ

リービング・ラスベガスはすこぶる良い映画

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ニコラス・ケイジがアカデミー賞主演男優賞を獲った「リービング・ラスベガス」見ました。以下ちょっとネタバレあり。

なんだこれ、すごい面白い

アカデミー賞受賞!みたいなのってあんまり見ない天邪鬼な私。ニコラス・ケイジにはまってしまったので、まあ一応見てみるかと見始めてみると…なんだこれ超面白い。ニコラスすごいよ!ダメな人の役なんだけど、それがすごい迫力!俳優ってこんな演技できるのかと驚嘆。

あらすじと感想

ちなみに映画の主軸はアルコール依存症を患っているベン(ニコラス・ケイジ)の転落劇。依存症が悪化して会社を解雇されるベン。彼は家財道具を全て処分して、一路ラスベガスに。そこで娼婦のセーラ(エリザベス・シュー)と出会い、二人はともに生活を始めますが…的なあらすじ。

彼らの生活はともかく悲痛。アルコール入ってる時と切れてる時の主人公の浮き沈みがすごいのと、それを支えるヒロインのけなげさと周囲の環境の厳しさのコントラストは強く、なかなか心安らぐシーンがありません。

それでもラストはとても静かで、やっと二人が落ち着けたと感じることができる終わり方でした。

アルコール依存症を治す!的な流れに行かず、そのまま突っ走ってしまうことには賛否両論あるんでしょう。でもこの二人にとってはそれで良かった、そうすることが自然だったんじゃないかと思わせる流れを感じます。

ちなみに吹き替えは山寺宏一さん&勝生真沙子さんとのことなので、吹き替え版でも見てみたい。ニコラスは大塚明夫さんじゃないのね。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。
===今日の寝かしつけソング===

微笑みのプルマージュ:田村ゆかり