七つの海のティコ

七つの海のティコ:第39話「それぞれの旅立ち 永遠の光の輪」レビュー

遂に堂々の最終回

ついに基地は海中に沈み、ヒカリクジラも無事解放された。ナナミたちはこのヒカリクジラを追ってクジラの群れが待つ海域に来たが、そこには巨大な光の柱がそびえていた。光からはナナミとティコだけに届く声が聞こえてくる。光の中でナナミとティコは、ようやく長い間探してきたヒカリクジラの長老と出会えたのだった。そしてナナミたちは長老に、海と生命についてのさまざまな知恵を教えてもらう。
bandai visual

長らく続いてきた七つの海のティコレビューも遂に最終回。前回の南極基地大混乱&ベネックスさん爆死を経てヒカリクジラに呼ばれるナナミ。ヒカリクジラは喋れるのだ。

続きを読む

七つの海のティコ:第38話「ヒカリクジラの導き 鉄の城の最後」レビュー

悪は潰えるのだ

ルコントは、ベネックスの狙いがヒカリクジラを利用して危険な生物兵器を作ることだったと知り、スコットと協力してヒカリクジラを逃がそうと決意する。やがてヒカリクジラを閉じこめたカプセルは、スコットたちの操作で基地の外に運び出された。時を同じくして、財団の観測基地はヒカリクジラに導かれたように集まったシロナガスクジラやカモメの大群に襲われて崩壊の危機を迎えていた。
bandai visual

放火されたペペロンチーノ号はなんとか無事。クルーたちも元気元気。写真は焼けちゃったけど。

ルコント博士はGMOの狙いが生物兵器の開発と知って袂を分かちます。ヒカリクジラは生物の祖みたいな描写があるから、遺伝子書き換えたりとかそういう兵器だろうか。そしてついにやってきたスコットとルコントの協力。ここまで長かった…。

一方南極基地は錨を上げて移動開始。なんだこの超科学。めっちゃグラグラしそう。そんな中ヒカリクジラを解放しようとした中年2人はあえなく拿捕。ベネックスさんは家族を人質に恐喝。悪い。悪いなあ。

ベネックス爆散

ヒカリクジラは南極の動物たちを召喚。す、すごい。かもめ?たちを迎撃するも南極の極寒の海に落ちていく警備員の皆さん。ヒッチコックの「鳥」みたいになって参りました。移動研究所もクジラの体当たりでグラグラ。動物たちはヒカリクジラのことを記憶してた?

そしてヒカリクジラが神説を提唱するスコットさん。進化を司る生物、まさしくヒカリクジラは神だったのだ。ということはトロンチウムを人間に使ったらなんかすごいことになりそう。

そしてベネックスさんのヘリコプターは爆散。え…これ確実に死んでる…。ひとまず悪は滅びたのだ。ていうか世界名作劇場でこういう死に方あるんだという衝撃。ちなみにペペロンチーノ号の誰も見てなかったのかベネックスさんの死はスルー。

一方でついに解放されるヒカリクジラ。かなり人死に出てるので素直に良かった、という感じが薄れてしまった…。一方で今回最後の見どころ、トーマスとルコント博士の和解。良かった良かった。

海からはナナミを呼ぶ声。ナディアのクジラ、イリオンを思い出す展開に。次回で最終回!

===今日の寝かしつけソング===

帰らざる日々:久石譲

七つの海のティコ:第37話「動きはじめた野望!南極大陸の城」レビュー

ナナミたちの努力もあと一歩及ばず、ヒカリクジラは南極財団に捕まってしまった。クジラの声を手がかりに調査船を追跡したペペロンチーノ号は、ヒカリクジラが財団の観測基地に運びこまれたことを確認した。スコットは財団の乱暴な行動に抗議するため、観測基地に潜入してヒカリクジラを逃がそうとする。しかしスコットを心配するナナミとトーマスも、あとを追って基地に入ってきてしまう。
bandai visual

うおお、何だか完全にアクション映画の体を成してきた七つの海のティコ、37話。

トーマスは完全にスクイドボール乗りこなしてるな。これって免許いらないんだろうか。

ここに来てルコント博士の研究倫理が復活!と思いきや、なんか純粋に研究対象としてヒカリクジラを見てるような。このあたり生命への考え方についてスコットさんとちょっとズレがありますね。

スコットさんはヒカリクジラを逃がすために単身研究所に潜入。メタルギアの様相を呈してきました。格闘は苦手だけどしぶとさはすごいスネーク。そして追いかけるナナミとトーマス。

一方なんとか潜入するも、あっけなく捕まる3人。これまでも時々あったけど、陸に上がったナナミの不安感すごい。まさに陸に上がった河童。一方でトーマスも熱いぜ!ちっちゃいけどいい目をしている!一方でルコント博士は不器用だね…。

証拠写真を世界に公表だ!って言ってたけど、ネットないと大変。今だったら「財団が違法な海洋調査してる疑いあり」とか発信しちゃえば比較的楽に公表できちゃいます。まあ「合成じゃね?」的なこともあるだろうけど。

救出され、なんとかペペロンチーノ号に戻るナナミとトーマスですが、そこにあったのは燃えるペペロンチーノ号。船への放火ってすごいな。一体これからどうなるんだ…。

 

===今日の寝かしつけソング===

雫:スキマスイッチ

七つの海のティコ:第36話「ヒカリクジラが危ない 悪魔の襲撃!」レビュー

スコットの祈りに応えるようにして、ついにヒカリクジラはペペロンチーノ号の前に現れた。スコットたちは感動を胸に、ヒカリクジラの姿を撮影するのだった。一方GMCが運営する国際南極財団では、ベネックスが再びルコント博士をスカウトして、ヒカリクジラを探す装置を開発していた。ベネックスは装置の観測結果に従って、ヒカリクジラ捕獲のために大型調査船ウェッデル号を出航させる。
bandai visual

前回遂にその姿をさらしたヒカリクジラ。ペペロンチーノ号のメンバーは大感激。スコットさん良かったね。

一方で最終話に向けて、悪の組織も本格始動!なんだかんだで必要とされるルコント博士、なかなか優秀な人だった模様。でも装置が完成したら監禁。巨大な基地も出てきて、なんだか未来少年コナンみたいな様相を呈してきました。のんびり地中海が懐かしい。

音波兵器で弱らせられるヒカリクジラの一方で、ペペロンチーノ号はGMCのダイバーたちによって活動不能に。でもティコウロウロしてるからダイバーたちけっこう怖かったと思う。

最終決戦が近いということで、メタルクローさんが復活するやと思いきや出てこなかった。ここは身体半分機械化して出すところですよ!あるいはスターウォーズのグリーバス将軍みたいに脳だけを残してマシン・メタルクロー化。

ヒカリクジラを助けるために、単身海に飛び込むナナミ。トーマスはスクイドボールを操作し、ナナミをサポート。ここかなり熱い展開。トーマス坊やも大きくなった…。彼の成長には、やっぱりアルが大きかったんでしょう。歳の離れた兄貴みたいな感じ。

そして再会するルコント博士とトーマス。いい、熱い展開。トーマス君も言いたいこと一杯あるよね。研究の窃盗やら北極の件やら今回の件やら。しかし波にさらわれるスクイドボール。トーマス!

ヒカリクジラはあえなく南極財団の手によって囚われの身に。いやあ、濃い回だった。

 

===今日の寝かしつけソング===

蜘蛛の糸:筋肉少女帯

七つの海のティコ:第35話「ラストチャンス!父さんの祈り」レビュー

ペペロンチーノ号はヒカリクジラの行方を追って南極に来た。この海域でスコットは必死にクジラたちの姿を探したのだが、何日も無理な調査を続けたため、とうとう過労で倒れてしまった。アルはスコットを心配して南極から引き返そうとするが、ナナミに強く説得されて、最後にもう1日だけとどまる。スコットはヒカリクジラの声から作った歌を使い、彼らが現れる瞬間をひたすら待ち続けるが……。
bandai visual

うん、面白い回だった。スコットのヒカリクジラへの情熱と船長としての責任が葛藤するいい回でした。スコットって寡黙な人なのであんまり感情が表に出ないけど、今回はしっかり主張してて、焦りや憤りが出て人間味がすごい出てて良かった。

また普段はノンブレーキで騒動を引き起こすアルが冷静に状況を認識してたり、スコットとアルの立場が逆転してたのも印象的。アルも北極での一件とかで、変わってるんでしょうね。

描写はないので推測だけど、ヒカリクジラ調査って学会とかでも疑問視されてたと思うんです。ルコントさんなんかも明らかに馬鹿にしてたし。そういうところへの反発というか、復讐みたいな部分もあったんじゃないかなあ。

そしてついに姿をさらすヒカリクジラ。盛り上がって参りました。

 

===今日の寝かしつけソング===

木漏れ日のコンタクト:早見沙織