食育は科学的に考えるべき。というコラムを読む。

乳幼児から高校生まで! 管理栄養士パパの 親子の食育BOOK (専門医ママの本・番外編)

食育は栄養学。道徳だけでなく科学的な視点が必要」というエントリーをRSSリーダーを流していたら発見したのでチェック。

食育は栄養学

作者の方がメインテーマとされているのが、食育は科学的に検証された方法に則って行われるべきであるということ。まあほんとそうですよね。

ネットで色々眺めてみると、なんやかや怪しい情報が多い多い。このインタビューでも言及されてるけど、特定の食材ひたすらプッシュとか果てはホメオパシーとか。そういうので色々治っちゃうんだったらそれが世界的なスタンダードになってるよね。

人は科学で進歩してきた

石器時代から現代において生活レベルが高くなってきているのは、組織を作ることや規範、宗教などの社会的な進歩とともに科学が大きく進歩してきたからです。

安定的な食料生産とか、安全性アップとか(その過程で公害や食品被害などもあったわけだけど)を科学的に分析・実践していくことが豊かな食生活を向上させてきたわけです。なのでそういった蓄積を否定してしまうというのは大いに疑問。

先人の知恵みたいなものも、おそらくは彼らの経験の蓄積に基づいた観察と考察、すなわち科学的な手法によって作られたものなんでしょう。だったらそれを現代の科学的手法で見直すことは何ら問題ではない。

なので食育は栄養学、すなわち科学的な根拠に基づいたものに行われるべきであるとする著者の意見には賛同できます。

厄介なのは一般的に良いとされる道徳観に基づいた(倫理と呼称されることもある)「ちょっといい話」。このインタビューでも挙げられてるけど、昔は良かったけど今はダメだとか、こうした考え方を風化させないようにしましょうとかは理解しやすい面もあるので伝染性も高いんでしょう。先人の知恵も科学的な蓄積に対して奇妙な道徳観が占める割合が増えてしまうことで歪んでいくのではなかろうか。

科学的に、適当に

こういった出処の怪しいものに対する防御法としては、果たしてそれは科学的に検証されるかどうか?とひとつずつ疑ってかかるしかなさそう。

ともあれ自分も弱ってしまったときに怪しげなものに頼ってしまった経験もあるので、これはなかなか笑って済ませられない問題。そうした自分を止めてもらえる人にそばにいてもらうこと、あとはある程度は「適当でいい」と思ってしまうことが必要なんだと思います。

 

===今日の寝かしつけソング===

My Way:yen town band


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