こどもとオンラインゲーム。オンラインゲームを始める前に。

オンラインゲーム市場はどんどん拡大しているようで、子どもがネットゲームに触れる機会もどんどん増えているようです。一昔前は、ネットゲームと言えばパソコンでしかプレイできなくて、しかも特別にチューンナップした高額なパソコンなんかを持ってないと遊べない「特別なゲーム」でした。

ところが今は3DSなんかの子どもにも触れやすいゲームでもネットワーク接続ができたりとか、スマホゲームなどのゲーム機がない家でも遊べるネットゲームがどんどん増えてます。小学生とかでも簡単にネット越しに他人と遊べちゃう世の中です。

というわけで、往年のオンラインゲーマーとして自分の子どもがオンラインゲームに触れる時に何を考えておくべきかをちょっと考えてみます。

オンラインゲームの種類

ちなみにオンラインゲームと一言で言っても、実は大きく分けると2つのタイプがあります。

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1つ目は「MMO」と呼ばれるタイプ。これは数百とか数千人のプレイヤーが一緒の世界で遊べるゲームです。今流行の「ドラクエ10」とか、「ファイナルファンタジー14」とかですね。たくさんの人がいるので、ゲームと言えども1つの社会が生まれちゃうくらいです。

モンスターハンター4G

2つ目は「MO」と呼ばれるタイプ。これはMMOより少なくて、数十人とか数人の人たちとプレイするタイプ。「モンハン」とか「ファンタシースター」とかですね。プレイしている人たちは数千人とかいても、実際に冒険するのは数人で、みたいな感じ。アクションゲームとかに多いです。

他にもスマホのオンラインゲームとかではこれらとはちょっと違うタイプもあったり。今回書くのは、上に挙げたMMOとかMOみたいな他人とコミュニケーションできるタイプのゲームです。

自分のキャラクターが殴られると痛い

さて親として気になるのは、オンラインゲームが子どもに悪影響を及ぼさないか・嫌な目にあったりしないかというところ。

出会い系の人たちが住所聞き出してとか、詐欺にあったりとか怖い話も色々ありますが、オンラインゲーマーとして個人的に怖い所として挙げたいのは、暴言吐かれたりとか攻撃されたり(殺されたり)とかで負う心の傷です。

自分のキャラクターって知らない間に愛着が湧いていて、プレイを続けていくたびに一体感みたいなものが生まれていきます。なので、自分のキャラクターはあくまで仮想的なものですが、それが傷つけられたら自分が傷つけられるみたいな気持ちになるんですね。やったことない方には分かりにくい感覚かもしれないんですが、プレイヤーの多くが感じているんじゃないかと思います。

当然ゲーム会社はそれぞれ禁止ワードは使えないようにしたりとか(「殺す」とかは表示できないとか)、他のプレイヤーにはダメージを与えられないようにしたりとかの仕組みを作っていますが、いくらでも抜け道はあります。隠語で暴言吐かれたりとか、ノーダメージでも延々と撃たれたりとか。慣れてきたプレイヤーでも、こういうのはけっこう心にきます。

ただこれはオンラインゲームをする上では避けようがありません(知らない人とのイレギュラーな出会いが面白いので)。というか逆に自分の子どもが加害者側でそんなのやってたとかも嫌です。

じゃあどうしようか

やっぱり段階を踏むことが必要かと思います。いきなり知らない人とつながれるオンラインゲームをOKしてしまうのではなく、対面でできるようなタイプを経るのがいいんじゃないかと。

3DSとかVitaのゲームの中には、対面で協力プレイができるタイプがありますが、最初はこのあたりが良さそうです。友達同士という枠の中で、実際に顔が見られるゲームなら自分がゲーム内で行ったことが相手にどう伝わるかとか、逆に何かされた時にどう感じるか(相手の雰囲気とかも含めて)といったことがリアルに理解できます。

まずはそういった場所で、友達の顔色を見ながら、ゲーム内の振る舞いがこのくらいはOKとか、このくらいはNGとかを学ぶのが良さそう。そうすることで、他プレイヤーも中身の人間がいて、人格がある存在だということを理解してくれるんじゃないかと思います。

よく公園とかで子どもたちがDS向け合って対戦したりしてますが(外でもゲームか!と怒る人もいるみたいですが)、あれはわりとそういうものを学ぶ土壌としていいものなんじゃないかなと思います。

またそういった経験から、ルールを学ぶことができたら、そのルールを逸脱してるプレイヤーと遭遇した時も対処の仕方や捉え方が変わってくるんじゃないかと思います。そういうプレイヤーは無視するとか、運営会社に報告するとか、ブラックリストに入れるとか(嫌なプレイヤーの発言を表示しないようにする機能)、etc。

ただ実際に嫌な目にあったときに、そういうことがあったというようなことを子どもからしっかり聞ける環境も必要だと思いました。また親としても、先に挙げたブラックリスト機能なんかの運営が用意している仕組みを知って、こういう風にもできるんだと教えてあげられることも必要かと思います(そのためにも私もプレイしないと!)。

オンラインゲームのいいところ

これまでオンラインゲームをプレイしてきて、いいこともいっぱいありました。長く連れ添った仲間たちと闇の王に挑んだドキドキ感とか、年齢や背景の違ういろんな人たちと触れ合った経験は、他のものでは代えられないものだと思っています。

またアイテム流通から需要と供給といった経済のことが肌で学べたり、ギルドなどのコミュニティ運営の難しさとか、目標に対する戦略の立て方などリアルでも役に立つこともいっぱいあると思います(多分)。また大人もSNSなんかやってるのは普通の世の中ですが、そこでのふるまい方なんかもこういう場所で学べるんじゃないかと思います。

なのでなんか怖いからダメとかじゃなく、親子で一緒に考えていって遊ぶということができたらいいなあと考えています。やっぱりオンラインゲームは面白いし。

おわりに

ゲームのオンライン化というのは、これからもどんどん進んでいくんだと思います。子どもたちがそれに接するのは避けられないのかもしれません(特に私たちオタクの子どもたちは)。

うちの子がネットゲームをするのはまだだいぶ先だろうと思いますが、ネットゲームの世界でもたくましく生きていけるようになって欲しいものです。


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