これは久しぶりにがっつり面白いSFだわ
サザーン・リーチシリーズ3部作を読了。~部作みたいなタイプは久しぶりに読んだのですごい満足感。
しかしこのシリーズ。かなり面白い。一応SFで言うところの隔絶空間モノ(最近だとアンダー・ザ・ドームとか、ラーゼフォンの東京ジュピター的な)なんだけど、ミステリー要素を多分に含んだタイプの小説。一方ハイテクガジェットはほとんど出てこない。
個人的には何かしらの未来ガジェットがあってこそのSFだ!と思っていたけど、いやはやこういうタイプでもしっかり面白いのはあるんだなあ。
簡単なあらすじ
シリーズを通して語られるのは、突然出現した「エリアX」と呼ばれる謎領域。そこに派遣される調査隊メンバーの話が1巻「全滅領域」。一方調査隊を派遣する組織側を描いたのが2巻「監視機構」、そしてそれらをとりまとめた終局を描くのが3巻「世界受容」。という構成。
話の軸になるのは、この「エリアX」。これはある地域をすっぽりと覆ってしまった空間で、侵入するには1箇所だけ発見されたゲートを越えなければならず、しかもこれまで生還した人はいないらしい。なにそれ行きたくない。ちなみに内部にはデジタル機器は持ち込み不可。領域外との通信もできない。
女性研究者で構成された調査隊メンバーはこの全滅領域に派遣され、それぞれの専門について調査を行っていく予定だった。しかし明らかに怪しい地下に通じる穴を見つけてしまう。さてどうしようというのが冒頭の感じ。
主人公は巻ごとに変わる。ちなみに1巻の主人公「生物学者」は一切デレないツン。イメージ的には甲斐田裕子ボイスと言えば分かっていただけるだろうか。2巻の主人公は森川智之さん希望。我らが病める科学者ホイットビーはチョーさん推し。
伏線の回収が快感
ミステリー寄りのSFということで、至る所に伏線が。実際に回収されていくのは2巻以降となるが、このスピードとテンポがとても良い。読んでてどんどん回収されていく伏線。読みながらピコーン!ピコーン!と謎が解けていくのはとても快感。
なので2周目読んでも色んな発見あるんだろうなという感じ。また映像化(既に映画化が決まっているらしい)されたものを見ても新しい発見がありそう。ただボリューム的には映画化よりもシリーズドラマにして欲しいかな。
邦訳の描写はキレイだけど、ちらほら謎単語
またエリアX内は豊富な自然に覆われた世界になっているけれど、この描写がとてもキレイ。主人公の1人が生物学者ということもあるけど、風景やそこに生きる動物などの描写がとても細やか。邦訳もSFにありがちなガチガチタイプではなく、読みやすくなめらかな文体。
ただ時々検索しても出ない単語が登場。まあなんとなく想像はつくけど、ちょっと気になってテンポが損なわれてしまう。手に取る機会があったら原著版で確認してみよう。
かなりオススメSF
というわけで、サザーン・リーチシリーズはかなりオススメSF。映画化含めてこれからどんどん盛り上がっていきそうなんで、隔絶空間モノに興味のある方はもちろん、SFはしんどいと思ってるミステリーファンにもオススメです。
カロリー差引 | -kcal |
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体重 | 56.5kg (前日差:+0.5kg) |
体脂肪率 | 11.7 % (前日差:+0.3%) |
今日のワークアウト | ストレッチ |
メモ | カロリー収支わすれた |