ペーパードライバー歴10年以上の男、ペーパードライバー講習へ行く

ペーパードライバー講習を受けた動機

ペーパードライバー歴は早12年。大学生の時に免許をとったきり、運転の機会はゼロ。もはや、ちょっと車の運転を知っている程度のレベルにまで落ちてしまう。

そんな私が車に乗らねばならぬ理由は、子どもができたから。騒ぐわ泣くわがデフォルトの子どもを連れて公共交通機関はいろんな意味で厳しい

正直今さら車の運転なんて…と思っていたけど、背に腹は代えられぬ。なんとか路上に戻らねばならぬのである。

近所のペーパードライバー講習の申し込みへ

ネットを眺めてみると、どの自動車教習所もペーパードライバー講習(以下PD教習)はだいたいやっている模様。

かつて自分が通っていた教習所もPD講習をやっているようだが、辛い思い出しかないのでパス(絵に書いたような怖くて感じが悪い教官だった)。とりあえず近所でもやっている所があったので、そこにしよう。とにかく通うためのハードルを下げねば。

電話で問い合わせ、まずは初回登録をするので来所して欲しいとのこと。価格は3回で18,000円。1回あたり6,000円。けっこういい値段だ…。

まわりは20代前後ばっかりでちょっと恥ずかしい

図書館で借りたペーパードライバー向けの本を2冊、3回通読し、いざPD教習当日。待合室は20代前後の若者たちでいっぱい。30過ぎのおっさんなどいない。ちょっと恥ずかしい。

私は彼らにどう映っているのだろうか。仕事で免許が必要になった人だと思うのだろうか。同じ年頃に思われることはあるまい。

車の運転は…いける気がする

教習のためのルール(教習後に書類はどこそこに仕舞うなど)を学んでから、いざ実際の車へ。

教官(怖くない人だった)に10年以上乗ってないことや自信が全くないことを告げ、エンジンをかける。初回は教習所の中をぐるぐる回ろうということになった。10年以上、という話をしてもとくに反応がなかったので、そういう人はいっぱいいるのかもしれない。

ブレーキを踏みながらシフトレバーをDに変更し、サイドブレーキを解除してからゆっくり前進させる。時速20キロくらいで1周、もう1周と重ねていく。

教官が隣にいるからか、自信がわいてくる。運転いける、いける気がするぞ!

ぐるぐるまわり続け、続いて車庫入れの練習。言われるがままにハンドルを回し、頭でよく分かってないけどなんとかこなす。これは別途自主練が必要そうである。

この日はそれでおしまい。S字の道を若干踏み外したりするハプニングもありつつ、特に問題なく終了。

いざ路上は…

2回目の教習はいざ路上へ。ダメだ、怖すぎる。走っている車がすべて強大な敵に見える。教習所が飼育箱だとすると、路上はサバンナ。恐ろしい猛獣たちがひしめく地。

おっかなびっくり路上へ出て、しばらく指示どうり走る。ゆるやかな上りを走っていると、後ろの車から強烈なプレッシャーが。追い越し禁止のエリアだったが、ちらちら追い越そうと車線をまたいでくる動きを見せる。しばらくすると抜き去って行った。

教習車を煽ってくる奴はアホですよ。気にしないで下さい」と教官。いや、ほんとそうですよね。

近隣をぐるっと走り、教習所へ戻る。何度も頭でシミュレーションしたような事故に合うということなく終了。緊張感がすごかったのか、その日は抜け殻のような状態で過ごす

3回目の路上へ

それから数日後、3回目の教習へ。最後になる今回は、ちょっと遠出してみることに。

比較的交通量の多いエリアを経由し、何度か車線変更を行う。車が少なかったのでこれはなんとなくクリア。

路上を走っていて気づいたのは、運転の最大の敵が自転車だということ。車道の真ん中を走っていたり、突然ノールックで車線変更したりと、行動の予測ができない。

そして自転車に並んで恐ろしいのはタクシー。片側2車線道路の中央を走っていたり(これはどういう意図なんだろう)、右左折の割り込みなどペーパードライバーには厳しいシチュエーションを作り出してくる。

ともあれ3回目も事故なく教習所へ戻る。しかし今回も緊張感がすごかったからか、その日は灰のように過ごす。

ペーパードライバー講習で自信は得られたか?

結局PD教習で運転の自信はついたのか?と言われると、ちょっとついたかなという程度。全く問題を100点だとすると、30点くらい。教官なしで路上を走るのは超不安。

ただ行かなかったら気持ちは0点のままだっただろうし、行ったことで少しは前進している気がする。特に交通量が多い所はしばらく敬遠するだろうから、そういう所を走れたというのは経験値として大きい。

ちょっと割高だけど不安、と思っている人はひとまず一番安いプランででも行ってみるのがいいと思う。


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