子どもを取り巻く環境にはけっこう変な組織が存在していること

大人を13日間「教育」する団体の番組を見て

夕食を食べながらTVを見ていると、社員教育研究所という団体のセミナー(13日間の合宿!)についてのドキュメンタリーがやっていたので視聴。

絶叫しながら教訓めいたものを朗読したり、意味もなくあっちこっち走り回ったり、駅前で大声で自己紹介させたりとかなり異様な雰囲気。

1歳の娘の誕生日に帰れないけどお父さん頑張った的なエピソードに仕立て上げられていたけど、おそらく多くの視聴者がドン引きだったのではなかろうか。

というかこういうセミナーに社員を派遣してるって情報は、明らかに企業としてマイナスイメージよね。

似たようなことは子どものまわりにも

これを見て思い出したのは、以前見た小学校で導入されていたとされる朝礼。考える時間を与えず、常に動かせ、大声を上げさせるというやり方はこれと同じ。

ざっと検索してみると、同様のことは教育現場でもけっこう行われている様子。

私立保育園に導入されている例。

古いタイプの野球部とは親和性高そう。

こちらも野球部。調べていたらげんなりしてきた。

色々見た結果共通しているのは、多人数でお互いを承認する工程が必ずあること。10人とか20人が、拍手と笑顔で誰かのしゃべったことを賞賛するという「非日常」がテンプレになっている模様。

まあいやいや始めても、こうした非日常に触れ続けていたらどこか感化されてくる。おそらく指差しや拍手といった身体動作もセットにすることで、身体に覚えさせるというのもあるのだろう。

あと気になったのは「てっぺん」という団体名がとても多くひっかかる点。こちらも調べてみると、朝礼をプロデュースする株式会社とのこと。ここがこうしたテンプレの製造元のようだ。例によって、「微妙な筆文字で当たり障りのないことを書いて飾る」のを美徳としている模様。

これがそのてっぺんによるプロトタイプ。子どもがアルバイトを始める時には、こういうものが社会には存在するということを予め伝える必要がありそう。

しかし小学校や中学校など、親の目が完全に届かない場所でこうしたものが子どもに近寄ってくるといったことも十分有りうる(実際上記はそういう例のようだし)。教師がはまってるケースだってあるだろう。

このあたり、ちょっと変なのを感じ取ってくれるように子どもへ伝えるのはまた難しいなあ。


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