【真珠腫性中耳炎治療記:1】兆候から真珠腫性中耳炎との出会い編

耳垂れと耳痛

なんか耳が痛い。綿棒で掃除すると、粘つきのある耳垂れが取れる。これは厄介そうだということで、耳鼻科にかかることとする。

「あー、鼓膜も腫れてますね」ということで、風邪の流れから中耳炎になっていた模様。耳垂れを吸ってもらって薬を塗って様子見。

しかし問題は反対の耳。「ついでに反対も見ておきましょうか」の流れから「ん?これは…」。医師からとられたくないリアクションリストのうちの一つを取られる。どうも嫌な予感。

人生ナンバーワンの激痛

「大きな耳垢があるので、ちょっと痛いかもしれないけど取ってしまいましょう」ということで、取ってもらう。が、これが鼓膜に密着しているようでかなりの激痛。しかもカチカチになっているようで、なかなか取れない。(今考えると、手術関連の痛みよりダントツの痛さだった)。

こりゃとれないということで、耳垢を柔らかくする薬を入れてもらってしばらく待つ。再度挑戦するもなかなか取れない。1分ほど続く激痛。病院で初めて泣いたわ。看護師さんが心配そうに待合室まで付き添ってくれたよ…。

結局今日は無理ということで、再度耳垢を柔らかくする薬を入れてもらって帰宅。簡単な中耳炎かと思ったら大げさなことになってきたな。

真珠腫性中耳炎疑惑

耳垢取り2回目。重い気持ちで挑戦すると、あっさり取れた。食いしばり用のハンカチを持っていったが使わず。前回8割がた取れてたので、今回は簡単だったそうな。

耳の中を暖かい蒸留水?で洗浄してもらって、観察。医師の言葉は「真珠腫性中耳炎という重い中耳炎かもしれません。一度CTで見てみましょう」

大きい病院でCTを取ってもらうための予約をとり、その日は帰宅。真珠腫性中耳炎についての説明はざっくり。真珠腫性中耳炎は中耳炎界の王みたいなもので、手術でしか倒せないらしい。

ググれ現代の子よ

今時の人なので、帰宅後に早速「真珠腫性中耳炎」について調べてみる。

真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん, cholesteatoma)は、中耳炎を繰り返すうちに一部の上皮組織が球状に増殖して耳の周りの骨を破壊する病気のこと。

中略

真珠腫は骨を溶かす性質が強く、骨破壊が強く見られる。

Wikipedia

骨破壊…。

真珠腫は周囲の骨を溶かしながら大きくなっていきます。耳小骨が破壊されると難聴になります。さらに真珠腫が増大すると中耳周囲の骨が破壊され、めまいや顔面神経麻痺など様々が合併症を起こす危険性があります。

真珠腫性中耳炎の手術・治療|福岡市 河野耳鼻咽喉科

難聴…。顔面神経麻痺…。

真珠腫が進展すると、これらに関係した合併症、例えば髄膜炎、脳膿瘍などの危険性が生じます。

耳鼻咽喉科-中耳炎・難聴外来

髄膜炎…。脳腫瘍…。

ひととおり大きめの病院ページなどを見てみるも、一致するのは「手術でしか治らない」とのこと。困ったな…。しかもなんか画像検索すると超痛そうなんだけど。

「ま、まあCTの結果、違うかもしれないよね!」という自分を騙すような淡い期待を持ってみるも、結果は見事に真珠腫性中耳炎の疑い強しなのであった。

「うちでは全身麻酔の手術はできないので、大病院を紹介します」

「はい…(ギリギリギリ)」

というわけで、大病院への紹介状とCTのデータディスクを手に出発するのであった。


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