2015年 8月 の投稿一覧

今週のトーマスレビュー:「ヒロといたずらかしゃたち」と「ソルティーはうみがすき」

きかんしゃトーマス新大図鑑 ~ソドー島のなかま全員集合~ [DVD]

今週のきかんしゃトーマスレビュー。

ヒロといたずらかしゃたち

トミカトーマス 11 ヒロ

「鉄道の達人」ヒロの登場。トーマス辞典で調べてみると、日本からやってきた機関車とのこと。礼儀正しく優しいナイスガイ。声はターミネーターでおなじみの玄田哲章さん。対するはソドー島で一番感じ悪い機関車、ディーゼル。

いたずら貨車たち、声が怖い。キヒヒヒャヒャ!ブレーキッ!ブレーキッ!ところで貨車には動力がないのに何で自由に動けるんだろう。ブレーキかけてるのか。何にせよ声怖いわ。

なんやかやありましたが、見所はトップハム・ハット卿がミルクまみれになる所。エロさはない。

ソルティーはうみがすき

木製トーマスシリーズ ソルティー (Y5026)

ディーゼル機関車ながら、優しい男ソルティー。元石切場勤務だったのね。海が大好きなソルティー。故障を指摘されて「潮風に当たればどんな悪い所も直っちまうぜ」って、どう考えても悪化するだろ…。

あっと言う間に直してもらったソルティー。オイル貨車にぶつかってベトベトに。ノリノリで海に帰るも、オイルでブレーキ効かずドカン。ソドー島は衝突多いな。

しかし働きが認められて港勤務は継続。ポーターも加わって港が賑やかになったぜ。「だーいすきな海にいーるぞー!」。

 

===今日の寝かしつけソング===

リリカ:オリガ

仮想空間モノに危機感をもたせるための方法

ソードアート・オンライン (16) アリシゼーション・エクスプローディング (電撃文庫)

最近アニメ見てると、オンラインゲームが舞台になってるのがとっても多い。大ヒットのソードアートオンラインをはじめ、ログ・ホライズンやらかなり色々目にします。

オンラインゲームとそれを舞台にしたコンテンツ

30代前半の自分としては、こうしたオンラインゲーム物と言って最初に思い出すのは「クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))」。94年にリリースされたゲームの仮想空間が舞台のラノベ(当時はこんな言葉なかったけど)。あとは「クラインの壷 (講談社文庫)」。こちらはさらに古くて89年にリリースされた小説。こちらもテスト中のゲームを舞台にした仮想空間がテーマ。

振り返ってみると、90年代というのはインターネットは普通のおうちにほとんどなくて、オンラインゲームなんてのは中高生がプレイするなんてのはとても難しい時代でした(パソコンは高いわ、通信料も高いわ、パソコンを操る知識も必要だわとすごい大変だった)。

MMOタイプのオンラインゲームの草分けになったのは、「ウルティマ・オンライン(97年)」というゲームですが、広く、特に日本で一般的にプレイ人口が増えたのは「ラグナロク・オンライン(2002年)」と「ファイナルファンタジー11(2002年)」が出てからあたりになると思います。

一方でオンラインゲーム(仮想空間)を題材にしたコンテンツは最初に挙げたようにそれよりも古く、上に挙げていないハードSF小説なんかも含めると、10年以上前からそうしたテーマは想像されてきたわけです。

危機感をどう演出するか?

一方でオンラインゲーム(仮想空間)をテーマにすると、どうしてもネックになってしまうのが「所詮はゲームだろ問題」。どんなに話が大きくなっても、結局は仮想空間の中だけの話でリアルには何の問題もない。つまり危機感が全く生まれない

いっそ完全に異世界の話にしてしまえば大丈夫な問題も、「仮想空間」という特殊な場所をテーマにしてしまうために「仮想vsリアル」という問題も触れないといけなくなってしまうわけです。

というわけでそれぞれ色んな危機感を煽る工夫がなされているわけですが、ちょっと気になったのでまとめてみました。

仮想空間内の死がリアル死系

仮想空間が何らかのトラブル、あるいは仕様によって、仮想空間内で死亡するとリアルの自分も死亡してしまうパターン。ソードアート・オンラインとか。

仮想空間で生きる世界系

こちらは仮想空間での生活が主体になっているタイプ。リアルの身体はもう消失してるとかの設定で、仮想空間内で人がどう生きるかみたいなのがテーマ。現実とクロスオーバーするタイプも多い。「マトリックス」とか「順列都市〔上〕」とか。

仮想とリアルの境界が曖昧になる系

上の亜種。仮想空間内のリアリティが高すぎて自分がどこにいるのか分からなくなってしまうタイプ。仮想とリアルの価値の違いや、人間の感覚器の意味や経験の価値なども併せて語られる。上に挙げたクリス・クロスとかクラインの壺とか。

仮想空間が現実に影響を及ぼす系

仮想空間が現実に対して強い影響を及ぼすので大変だ、というタイプ。仮想空間発の犯罪などがテーマ。仮想空間がコミュニケーション手段として広く一般化していることがおおむね前提になっている。「スノウ・クラッシュ」とか「.hack」の後半とか。

うーん、無理やり分けてみたけどそれぞれかぶってる部分が多い。なかなかズバッと分けるのは難しいですね。例えばゼーガペインとかは色々混ざってる。まあだいたいこんな感じということで良しとしよう。

仮想の価値と現実の価値

というわけで危機感を煽るための設定はこれまで挙げたような感じです。それぞれ色んな方法で、これは「仮想空間」なんだけどとても大変な問題なんだということを主張しているわけです。

仮想空間が生み出す価値っていうのは、やはり軽んじられやすい。リアルこそが至高。なぜなら情報量もたっぷりあるし、全身の感覚をフルに味わえる。仮想なんて所詮モニター上の絵空事だという話になる。やっぱりネトゲはもちろん、ネットを介したコミュニケーションが日常ではない人(メールだけとか)にとってはそう思うのも当然なのかもしれません。

でもネトゲで仲間と一緒に戦った記憶ってすごい価値があるよね。すごい綿密に戦略練って、準備して挑んだ闇の王は強かった。国内MMO黎明期を体験してきた世代にとって、仮想の価値は現実と等価というのはとても重要なテーマだと思います。

一方でソードアート・オンラインのアニメを見てて面白いのが、そういったテーマをはなから議論してないところです。「仮想空間で育まれた関係」や「仮想空間での経験」にも価値があるんだ!という主張をほとんど感じない。もうそんなことをわざわざ論じなくても今の読者層にとっては自明のことなのかもしれません。

今は仮想空間コンテンツがブームのようだけど、これは今後どうなるんでしょう。こうして振り返って考えてみると、これから情報化の進展で、そこで語られるテーマがどう変わっていくのかというのが楽しみです。

 

===今日の寝かしつけソング===

夢の卵::橋本一子/橋本まゆみ

「イングリッシュ・ペイシェント」はひたすら長くてしんどかった。レビューです。

イングリッシュ・ペイシェント [Blu-ray]

有名すぎて見るのをためらってた映画を見ようシリーズ。「イングリッシュ・ペイシェント」を見ました。以下レビュー。ネタバレあり。

長ぇ、とにかく長ぇ…

映画は火傷を負った主人公が過去の記憶をひたすら追憶し、現在と過去がクロスオーバーしながら話が進むスタイル。舞台は第2時世界大戦終盤のアフリカ。

しかしこれひたすら長い。160分ひたすらおっさんのラブロマンス(不倫)の回想。しんみりした感じが延々続く。途中休憩入れること5回。私には早すぎる内容なのか。

なぜか思い出したのは昔見てたアニメ、モンタナ・ジョーンズ。100万ドルでも愛は買えないのだ。

見所は妻を取られた男の飛行機ダイレクトアタック

一番白熱のシーンは、妻をNTRされた夫が妻を巻き添えに主人公へ飛行機ダイレクトアタックするシーン。ズガーン。しかし想いは果たせず死亡。なんだこりゃ。

あとはスパイが捕まって拷問されるシーンと不発弾を処理するシーン。この映画の見所とはちょっと違う気がしますが、まあこんなところです。

なんか女性が聖堂の中をピョンピョン飛ぶシーンもありましたが、よく分からなかった。これがロマンチックなのか。

私には早かったようだ…

というわけで自分にはちょっとよく分からなかった映画でした。あ、でもジュリエット・ビノシュはかわいかった。健康的でいいのう。

この映画が現在配信中かは分からないけど(時期によって配信してないときもある)、お試しもあるしhuluがわりとオススメ。

===今日の寝かしつけソング===

まつりうた:林原めぐみ

2歳の息子に「トーマス大図鑑」をプレゼント

トーマス大図鑑 (きかんしゃトーマスのえほん) (きかんしゃトーマスとなかまたち)

 

トーマスが好きすぎる息子のために、トーマス大図鑑を購入、プレゼントしました。132のキャラクターについて記載しているすぐれものです。

最新版(2015年版)のきかんしゃトーマス大図鑑の記事はこちら

基本は人形劇版準拠。最近の新キャラは載ってない。

この本、出版は2010年ということでちょっと古め。画像も現在NHKでやっているCGアニメ版ではなく、昔の人形劇版がメイン(ヒロをはじめ、数キャラクターはCG画像の説明つき)。また当然最近登場したキャラクターたちについては載ってません。

ただ人形劇版の画像といっても、子どもにとってはあまり関係ないのか特に違和感なく読んでます。またメインキャラクターたちについてはしっかり載ってるので、最近のキャラクターが載っていない点についてもそんなに問題なし。

けっこう分厚い。しっかりしたボリューム。

オールカラーでキャラクター数も多い+各話解説などのコンテンツも多いのでかなり分厚くなってます。重さもけっこうあるので、移動時の子どもの気を引くために使うにはちょっとかさばる感じ。そういう用途だと、もっと薄くて小さいものの方がいいかもしれません。

2歳の息子は大喜びで毎日眺めてます

と、そんな感じですが、息子はかなり気に入ったらしく毎日眺めては「ゴードン!パーシー!」みたいに指差して名前を呼んでます。親としても機関車の名前がはっきりわかるので、「これがメイビスだよ」と教えていたらあっという間に覚えてしまいました

ちなみに原作者の話や、かなり初期の頃の設定なども載ってるので大人が読んでもけっこう楽しめる内容になってます。過去のあらすじなんか見てると、いろいろ突っ込みどころが満載。

というわけでトーマス大図鑑。最新版出ないかなぁ。

2015年版発売!

今週のトーマスレビュー:「おさわがせなケイトリン」と「とまらないウィンストン」

きかんしゃトーマス ジャンボアクセントステッカー RoomMates5910

 

今週のトーマスは、私は初見のケイトリンちゃんと、常々気になってたハット卿のクルマ、ウィンストンの話。

おさわがせなケイトリン

きかんしゃトーマス 木製レールシリーズ ケイトリン (Y5856)

故障と通行止が重なって島で一晩明かすことになったケイトリン(ソドー島とメインランドを行き来する機関車)。初ソドー島お泊りでテンションMAXになる話。

ギャグ回でした。テンション上がりまくって深夜に爆走するケイトリン、機関庫でうるさくされるくらいなら外走らせてた方がいいだろと厄介払いしようとするゴードンたち。お互いにチラ見し合うソドー島機関車たちに笑った。「おはよう!ソドー島のみんな!」と叫ぶケイトリンもすごいインパクト。

結局徹夜したケイトリン。半分寝ながらメインランドに戻ったわけですが、居眠り運転は危ないな君。

とまらないウィンストン

きかんしゃトーマス 木製レールシリーズ ウィンストン (Y4085)

前々からガッタンゴットン変な動きをしてたハット卿の車、ウィンストン。何でこんな動きしてたか謎だったんですが、ハット卿の運転が下手だったからなのね。

ブレーキをかけ忘れたハット卿のおかげで自由を手にするウィンストンはスピード全開で島を爆走。それを追いかけるハット卿を乗せたトーマスとの激しいチェイス。珍しくハラハラするシーンも満載でスリルある回です。

不思議に思ったのは、ウィンストンの仕様。彼は自分で加速することは出来るけど、ブレーキは使えない?そのパターンだと人格載せてるならブレーキも使えるようにしないと危険な乗り物になる予感。ていうか自動運転にしてハット卿は乗るだけなら彼のストレスも軽減できるような…。

 

===今日の寝かしつけソング===

ニコラ:坂本真綾